お花をいただいた
ひまわりと、ストロベリーフィールドと、あとなんかしろい花。
近所にすむ、キャバリやのナイトくんの飼い主さまより、ライチへ。
自治会の会長さんも、来宅のおりに「わんちゃん、元気?」
なんて聞いてくれてた。
自分のところのわんちゃんが食べなかったからって
ライチにおやつを持ってきてくれた人もいた。
いつ、ライチは死ぬんだろう?
もちろん、もうこの世にいない、あの茶色の背中はない。
でも、まだ毎日ライチの話になる。ライチの名前をきく。
まるでいるかのように。
継続は力なり、ですね。
彼は、19年生きて
19年間で、こんなにもたくさんの人に気にかけてもらえるほどでした。
不思議。
たかが犬でしょ?人間が死んだわけでもないのに。
しかも、自分の飼い犬でもないのに
泣いてくれる人がいるんだね。
お花をってもってきてくれるんだよ。
ライチが姿をけしてから、もう、一週間が過ぎました。
生前から気にかけてくれていた人にはメールにて報告もおわり
気が抜けた。
不思議に思い出すのは、元気なころの何気ない笑顔。
ちょこんと座って、お澄まししてたり
無邪気に寝てたり
雨の中散歩いってずぶぬれになった姿だったり
遠くからはしってくる姿だったり
そうだ、節分の豆まきで、鬼役をやった時は、本気で怖がって私がねっころがっていたベッドに入ってきたんだっけ
絶対ベッドには登らないコだったからおどろいたんだった
雷がきらいで、姿がないなぁっておもったら、妹の机のしたにもぐりこんで震えてたこともあった
来客にはほえてほえて仕方なかったけど
家の中にあがった人には親切にしてくれた
19年、我が家の玄関には鍵がかかっていませんでした。
ライチがいたから、ドアを開けると、ライチがいたから
今でも、ライチがいる気がしてドアをあけるんだ。
家族みんながそう。
ライチ
ちっさいのに、ゴールデンレトリバーと喧嘩して、入院手術の時もあった。
馬鹿ね。
ちっさいくせに
家族旅行もキャンプも一緒
山に登ったり、川で泳いだり
あんまり抱っこさせてくれなかったうちの弟は、ほとに律儀なほど生粋の雑種だった。
だれの子かもわからない、どこで生まれたのかも分からない、拾われて、回りまわって、我が家の子になった。
「もう、うちで最後にしてやろうな」
父が言った、ライチを受け入れたときの言葉
たらいまわしにされて、菓子折りつきでうちに来たんだけど
もう住む場所を変えなくてもいいよ、と。
あれから、19年。
普通の人間の子だったら、大学一年か・・・・
ライチはきっと幸せだった
うちらも幸せだった。
だからきっと、幸せな一生の、幸せな眠りだったと、信じられる。
ありがとう、ライチ