芸術家。
料理人って、職人さんなわけです
芸術家でもあるんです。
つねづね
おいしい料理ってなんだろうと思ってきた。
いい食材を使えば、間違わなければ、それなりの味になるもんなんです。
いい役者をつかえば、演出も台本もだめでも、なんとかなるのと同じ(すみません)
でも、そこから、そりいっそう美味しいって?
いろんな飲食店で働いてきて
いろんなコックさんに会ってきた。
みなさん、それぞれに、修行時代の経験や、師匠となる人との出会いで、その後の、というか、今の、勤務地や、料理の種類、そして、態度が決まる。
アルバイトの延長の人もいれば、若いときから、弟子いりしてとか
宴会場なのか、ホテルなのか、和食か、洋食か、チェーン店か?
本当に、種類が多い。
それは、大雑把に分けて、映像か舞台かの役者より分類が難しいのかもしれない。
「どう?反応は?」
久しぶりに、訊かれました。
うれしくなった。
この人は、おいしいものを作る人です。
間違いないです。
生まれてはじめてのアルバイトの洋食屋さんは、小さいところで
ホントに美味しかった。
今でも食べたいし、いまだに、そのお店以上のハンバーグにも、ビーフシチューにもであってないし
パスタのもちもち感もなにもかも、他のお店にはないし。
その時、お客さんの反応をホントに、気にしながら、美味しいものをだそうという意識のもと、お料理をしていたのが分かってた。
だから、私も、美味しいといわれたら、それを報告するようにしていた。
でも、どうだ?
お客さんがどう思ったって頓着しないコックさんが多い。
「反応よかったですよー」って伝えたって
「ふーん」って感じ
そんなんだから、立地に頼った、便利で安いから来るっていうお客しかいなくなるんだよ!!!(仕方ない面もあり)
と、思う。
だから、今回
「どうだった?」って言われて、長いこと忘れていた、お客さんの反応を報告しようという感覚がよみがえってきた。
すっごく、うれしい
人の目に触れる事でしか、成長のない分野。
盛り付けの美学、おもてなしの心。
すべてが必要になる、総合芸術。
あたしきっとここで
成長するよ。