その先、

長いこと長いこと、話し合いをして、
結果
泣きつかれたし、酸欠だし、なんだかよくわからないし、


でも、
どうしてそんなところにいるんだっ?
と、父親に言われた。


お前はもっと先に行けって。



ぐったりしながら聞いてたけど、今日、一番腑に落ちた事。



崖っぷちってそこらじゅうにあるんだって
だから、それは苦しくても珍しいことじゃないって。
その論法はまるで、流産は珍しくないから自分だけが不幸になるなっていう事と同じように思うけど。



絶望。
助けを呼んでも、呼んでも、誰も来てくれなかった。
近くにいた旦那は手を振りほどいて、怒って先に歩いて行った。
名前を呼んでも、お願いしても、振り向きもせずに、置き去りにした。

喉が痛くて、血を吐くかと思った。
これ以上ないほど声を張り上げた。
声も、気持ちも、届かなかった。

私が間違ったから、その場に居た人に迷惑をかけたから、
集団行動を乱したから、
自分勝手で、思いやりのない行動だったから、


そうやって、わたしは、旦那への愛情と、培って来たと思った友情を、いっぺんに無くした。


それが去年の夏のこと。
最悪な思い出。
わたしがした間違った行為は許されるものでもなく、またその時に抱いた旦那への不信感もすぐには拭えなかった。
謝ったような、謝らなかったような、悪いことをした自覚はあるものの、
自分の悪事よりも、こんなに可哀想な自分を誰かに、できれば旦那に、やさしく慰めて貰いたかった。
だから、まともに謝る前に、蓋をした。

もう今更謝るのは遅いんだって。
許して欲しいわけじゃない。
ただ、わたしが、許せないんだ。
自分のことも、わたしに悪事を働かせた仲間との軋轢も。


許そうって母親に言われた。
見返りをもとめずに、行動をすること、それは再三教え諭されたことなのに、まだどうにも行動に移せない。


わたしだけが悪者になるのが嫌。そういう小さな心。


恨み恨まれまた恨み

真っ黒にきたなくなった私の心を、ごしごし洗って、
さ、次へ行かないと。